なんでもレビュー

FA-78-1 FULL-ARMOR GUNDAM
フルアーマーガンダム

定価1500円、2004年5月発売
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 「機動戦士ガンダム」放映後に模型誌で発表された「MSV(モビルスーツバリエーション)」の一つ。
 主役機であるRX-78 ガンダムは三機製造され、そのうちの二号機が主人公によって操縦されたという設定となっているが、これは乗られることの無かった一号機を重装甲で再武装した機体。
 同じMSVでは既に「ジョニー・ライデン専用ゲルググ」、「ジョニー・ライデン専用高機動ザクR2」、「シン・マツナガ専用高機動ザクR1」、「黒い三連星専用高機動ザクR1」などのジオン軍側エースの機体は発売されているが、地球連邦軍側の機体が発売されるのは初めて。記念すべき第一号ってわけですな。


 アーマーは着脱可能。外した場合の素体は、海外で発売されている通称1.5というものがベースになっている様子。この製品以前の「ガンダム」は国内で初期版とセカンドバージョンが発売されているが、海外ではその間にバージョン1.5と呼ばれる改良版が存在する。それの成型色を変え、フルアーマー用に型と足を変更したものだと思われる(んだけども、1.5を未所持なので断言はできず……)。
 可動範囲はそこそこ良いが、今の水準から見ると物足りない。足首の可動範囲が広いので接地性は良好。
 また、非フルアーマー時の武器として、ビームライフルとシールドが付属。ライフルは非可動で、フォアグリップもサイトも動きません(たとえ動いても両手構えは出来ません)。


 装甲はこんな感じ、雰囲気的には既に発売されているガンダムNT1(アレックス)のチョバムアーマーと同じですね。
 この他に左右の握り拳、銃の握り手が付属します。


 アーマーの着脱比較。
 両足、両手、胴体、背中の他に、前後の腰アーマーも付け、両腕に盾と二連装砲を付けて完成。
 外している時だと大きく感じる足と肩も、アーマーを装着すればベストバランス。
 しかし先述のアレックスだとアーマーを付けたとたんに、可動範囲が極端に減少してしまいました。ではこれはどうなんでしょうか?


 付けても付けなくても、腕は90度近く曲がります。二の腕にも可動軸があります。ただしベースとなった型が古いため、肩の可動範囲は少なく、写真程度で限界です。手首も差し込み式なので、ほとんど可動しません。


 足は意外と動き、アーマーを付けた場合でも膝と足首の可動範囲はまったく変わりません。ただ、腰アーマーが干渉するので、多少範囲がせばまります。といっても、写真ほどではなく頑張ればほぼ同じだけは動きます。
 足首は異常に動きますが、これはどうやら素体となったバージョン1.5が、Gアーマー用(TV版にのみ登場した、ガンダムとの変形合体機構のついた大型戦闘機)に作られたためだと思われます。ちなみに下半身だけで写真を撮っていますが、これも同じくGアーマーとの変形のために上半身と下半身が分離するアニメ設定を再現しているわけです。


 先述の通り接地性はよく、腰の可動も良好。背後のキャノンは上下だけではなく、ほんの少しですが左右にも可動。
 今の水準で考えると「よく動く」とは言いにくいけれども、重装甲であるという設定を考えると充分かな。


評価箇所(最大点数) 点数 理由
可動(20点) 10 可もなく不可もなく。重装という事を考えると動く方かな?
付属品(10点) 6 装甲が付属するのは当たり前として、非装着時の武器が付属するのは良い。
ビームサーベル等の近接武器がないのも機体の方向性を考えると当然か。
プロポーション(20点) 14 装甲を外している時は、肩と足が巨大なぶん貧相に見えてしまう。
だが装甲を付けた時の重装甲感は良い感じ。
細部ディティール(10点) 7 あまり仰々しいディティールはないが、それだけに機体の雰囲気が出ている。
関節保持力(10点) 6 可もなく不可もない。
コストパフォーマンス(10点) 5 アーマーのパーツ数を考えると妥当かも知れないが、ちょっと物足りない感も。
満足度(20点) 14 カラーリングと落ち着いたディティール、無駄のない付属品と三拍子揃っている。
難点は武装が固定されているが故のポーズの少なさか。
全てに置いて過不足無くまとまっているので、個人的には気に入っている。
合計(100点) 62点




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