なんでもレビュー

MS-18E KAMPFER
ケンプファー

定価1200円、2002年4月発売

 “闘士”を意味するMS、ケンプファーです。
 とにかく、格好良い。その一言に尽きる品。
 つうか、悪い言い方をすれば、「格好いいだけが売り」となってしまいますが……。


 しかし、兎にも角にも格好良いんですよねぇ
 ジオン公国最後のモビルスーツだそうな。
 強襲型のモビルスーツで、ジェネレーター出力が落ちるためビーム兵器はジェネレーターとは無関係なサーベル以外一切搭載していない。
 原作での武器は、60mmバルカン砲x2・ショットガンx2・改良型ジャイアントバズーカx2・パンツァーファウストx2・ビームサーベル・チェーンマインである。
 強襲型というコンセプトを持つだけはあり、単機で敵基地に侵入し実弾兵器で基地を破壊した後、高速離脱という、一撃離脱戦法を取る。そのためのブースターはかなりおびただしい数になっており、高速を活かすために、実弾兵器は全て使い捨て。バズーカも撃ったら捨てる。バズーカを取り付けていたラッチまで破棄して機体を軽くするという、徹底ぶり。
 原作での勇姿を忘れられない人も多いことだろう。見てない人は…………ツタヤにでも行ってください(ぉ


 MIAでの武装。
 チェーンマイン、改良型ジャイアントバズx2、パンツァーファウストx2、ショットガン(長)、ショットガン(短)が付属武装。
 また、換え手首として握りこぶしのバージョンが付いてきます。
 ケンプファー本体の全高は約11センチ程です。

 さてさて、今回のレビューの写真は、「買う人に、これがどんな製品か解るように」というメインコンセプトの他に、「格好よく」という蛇足なサブコンセプトを絡めた写真となっています(ぉぃ
 では、まいりましょう。


 手首は両手とも銃を持つ形になっています。そのため、パンツァーファウストを上手に持たせるのは難しいです。
 腰にはショットガンをマウントすることができますが、そのショットガンをマウントしたまま持つことが出来ます(右の写真)
 しかしながら、このケンプファーは武器が小さめなので、手に余るんですよね。まあ先行発売だったアメリカ版に比べれば武装の色や本体色がかなり渋くなっていて、オモチャっぽさは抑えられています。
 一番最初の写真を見ていただいたら解りますが、ジャイアントバズなどは小さすぎて普通に構えられません(ジャイアントなのに)。あれはオブジェと思ってください。


 背面と上面です。
 ジャイアントバズ二門と、サブショットガンをマウントするとこんな感じになります。
 ケンプファーは細部もよく作ってあり、バンダイを「よくやってくれた!」と褒めたくなります。
 なお、チェーンマインは可動しませんが、簡単な改造で可動するようになるそうです。

 さて、続いては、同じポーズを斜め上から回転しながらカメラを下げていくといった写真です。
 どのようなプロポーションかというのが解るかと思いますので、それを参考に買うかどうかを決めてください。
 ケンプファーは、プロポーションが気に入らなければ、あまり買う価値がありませんので。


 頭部の横にサイクロプス隊の部隊章が付いてます。バズーカを取り付けるパーツ自体は取り外し不可です。しかし、写真のように邪魔にならないように下げることは出来ます。


 正面下から。
 腰は360度までは行きませんが、ポーズをつけるのに困らない程度は回ります。
 その代わり、足は可動皆無です。マジ真剣に動きません。


 パンツァーファウストもマウント可能ですが、パンツァーファウストを取り付けるパーツも、取り外しはききません。まあ、あまり気にはならないですが。脇の下にあるパイプは網の目上にモールド(溝)が彫ってあります。
 ショルダーアーマー自身も結構可動するので、ポーズの幅は広がります。ただし、肩は横への可動がありません。縦だけです。


 背面。
 このブースターの数が強襲型MSの証です。
 ブースターもきちんと塗り分けられているし、ところどころにある灰色の墨入れも嫌らしくなく渋いです。


 強襲時の飛行ポーズも取れます。
 ショットガンは両手で持つことが可能。
 腕は肩と肘にそれぞれ横への回転軸があるため、可動はかなり自由です。

 総合的に見ると、ほんとに可動がありません。モビルスーツイン“アクション”なのに。
 肩は縦方向以外の可動は皆無。膝も30度くらいしか曲がらないし、股関節もまったく動かない。まあ、これは設定上仕方がないので、それを考慮たら許容範囲。
 そのかわり、首はかなり自由に動くし、何よりもデザインと武装が良質。まあ、武器自体は手に余る大きさで、少し不満ですが。

評価箇所(最大点数) 点数 理由
可動(20点) 3 これでもかというほど動かない。初代のザク以下の可動とは凄い。
付属品(10点) 5 一度に全武装が装備でき、それが似合うのは良い。しかし誉めづらい。
武装の小ささ、構えられない、ビームサーベルが付属しない点などが厳しい。
プロポーション(20点) 18 とにかく格好良い。その一点だけが全て。
細部ディティール(10点) 6 ここまでするかという所も作っているのは素晴らしい。
関節保持力(10点) 6 残念ながら、チェーンマインを持たせていると関節が弱る。
コストパフォーマンス(10点) 6 プロポーションの格好良さによるプラスと、酷い可動によるマイナス。
もう少し低くても良いかとも思うが、こんなものかとも思うレベル。
満足度(20点) 12 プロポーションの格好良さだけに全てが詰まっている。
武器は小さすぎて持たせ辛く、可動は初代ザクにも劣る。
動かなくても良いから欲しい、根性で改造してみせるという人にオススメ。
合計(100点) 56点



 

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