なんでもレビュー

MS-05B ZAKU
ザクI(旧ザク)

定価1200円、2002年1月発売
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MS-05B ZAKU
黒い三連星専用
ザクI(旧ザク)

定価1200円、2002年10月単体発売

 旧ザク一個小隊でお出迎え。
 それぞれ違う商品ですが、色が違うだけです(ミもフタも無い)
 左から日本版・旧ザク、単体発売版・黒い三連星専用旧ザク、海外版旧ザクです。
 『機動戦士ガンダム』本編ではまったくと言っていいほど出てこなかった機体ですが、何故かやたらと人気があります。
 弱い・ヘボい・ダサいの三拍子が揃ってしまったこの機体は、逆に「熟練者しか使うな!」といった雰囲気を持ってしまい、硬派で無骨な格好よさを醸し出す始末。
 カプコン社が作って大ヒットさせたゲーム『機動戦士ガンダム 連邦VSジオン DX』でも、最弱クラスの武装&耐久力だったにも関わらず使う人が続出。そのわけは恐らく、機械兵器の癖して「空中でブースターを吹かして相手を殴る→しゃがみ込んでの後ろ水面蹴り→鉄山衡→倒れた相手に正拳突き」という格好良いコンボが出来たからでしょう。ようは、ここでも「普通に使ったら弱いけど、熟練者が使えば強くて格好良い」というイメージが付いちゃったわけです。
 私もこの「連邦VSジオンDX」で旧ザクに惚れ込んだたちでして、だからこそ↑の写真の左端みたいに、可動範囲を広げまくる改造を施したりしちゃったのです。


 華麗なるダサさ。
 無骨の美学。
 何を書いとるんだ俺は。
 基本的な色はこの写真になります。しかしながら、この写真で使っている旧ザクは、改造したうえ汚し塗装までしちゃっているので、購入の参考にはなりません。
 よって、海外版を使います。


 日本版よりも色合いが薄く、両肩と胸、つま先にマーキングが入り、脛に赤いスミ入れがされていますが、日本版はこんなのありませんので注意。
 これも腰のスカート部に少しだけ切れ込みを入れてますが、本来はつながっていますのでこれも注意。
 この旧ザク、ザクIIと同じで顔だけ変えているのかと思いきや、かなり違います。同じパーツを使っているのは、肩・足首・太もも・腰のスカートだけです。腕・手首・スネ・胸部・顔は新パーツです。
 初期MIA世代として考えると、欠点は一つしか見つかりません。
 手首。
 普通のMIAは「銃を持つ手」「格闘武器を持つ手」「握りこぶし」が付属しますが、これには付属しません。
 上の写真についてある、あのままの手です。
 しかも通常のザクの手と形状が微妙に違いまして、今までの武器をしっかりと持たせる事ができません。


 もう一度確認、これが日本版の色です。
 写真では右肩のアーマーがありませんが、付属はしています。設定では、旧ザクは左肩にしかアーマーを装備していないので、外しているだけです。
 武器を持っていますが、油断すると銃を落とすこともあります。この手さえなけりゃあなぁ……


 黒い三連星用の全体像。
 以前、MAビグロが発売された時に同梱されていたんですが、それの単体発売です。ビグロを三体買った人が何人泣いたでしょう。
 左ひざと、見えにくいですが右の胸に「06」のマーキングが入っています。また、右胸にはジオンの紋章もあり。
 色が黒い三連星仕様になり、このマーキングが入ったこと以外は、通常商品となんら変わりありません。ちなみに、先述の同梱版だった物とは微妙に違います。武装とかマークとか。
 また、この「06」マーキングですが、黒い三連星(ガイア・オルテガ・マッシュの三人)は「03」ガイア、「02」オルテガ、「06」マッシュと、ナンバリングがされているため、それを忠実に再現しているわけです。
 ……まあぶっちゃけると、「黒い三連星専用」と銘打つと、三体買わなきゃダメってノリの人が多いため、バンダイがそれにつけ込んだわけですわ。ま、嬉しいからエエけど(ぉぃ
 でも財布に余裕がないから一体しか買ってません(ぉぃ


 通常のザクIIと旧ザクでは胸部の形も違います。
 さらに言うと、首周りや肩と接続する付け根などもかなり改修されていまして、可動範囲もディティールも上がっています。
 写真は左・高機動型ザクII、右・旧ザクです。ともに黒い三連星仕様。


 ちなみに、高機動型ザクの装備をつけるとこんな感じになります。まあ、お遊びです。


 武器を。
 通常のザクIIに付いていたザクバズーカー(右列・上段)とザクマシンガン(右列・下段)、ヒートホーク(左列・下段の右)は当たり前で付属。写真は黒い三連星の物なので、色合いも専用色となっていますが、通常版は普通の色です。
 また、毒ガス弾を打ち込むための武器(右列・中段)や、旧ザクマシンガン(左列・上段)も付いてきます。正式名称が解らんけど(苦笑)
 後は左列・下段の右にあるスパイクシールドは、「そんな設定あったかな?」と疑問も浮かびますが、格好良いのでOK!
 武器はかなり豊富です。まあ、ザクバズーカーとザクマシンガンは少し手に余る大きさになってますが。


 太ももの可動範囲はかなり狭いです。
 この点があったからこそ、新造形のセカンドバージョンが作られるんですね。
 MIAはザクの種類が豊富ですが質としては、ザクII(高機動型含む)<旧ザク<ザクII(セカンドバージョン)<ザクII(エクステンデッド)の順番ですね。
 昔のザクIIを持っている人も、この旧ザクは別物だと思ってください。いうなれば、ver1.5って所ですから。
 上の写真を見ると太ももの可動は改善されてませんが、足首はかなり改善されてまして、接地性は向上しています。
 接地性だけで言うなら、ザクII(セカンドバージョン)にも負けません。

評価箇所(最大点数) 点数 (三連星) 理由
可動(20点) 5 ある程度動くとは言え、やはり1st世代のMIA。
改造が容易で、改造さえ行えば凄まじい可動範囲になるものの、それはまた別問題。
付属品(10点) 6 手首のバリエーションがないのがツライ!
その代わり、付属する武装が豊富。これで手首さえしっかりしてればなぁ。
プロポーション(20点) 15 シンプルで武骨なのが良い感じ。もうちょっとシンプルでもいいかなというぐらい。
細部ディティール(10点) 5 6 悪くないんだけれども、スミ入れが太いので気になる人は拭き取り推奨。
三連星版は、わざわざナンバリングを変えていたりジオン紋章が入っている点でプラス。
関節保持力(10点) 5 至って普通。改造をする際に削りすぎると著しく低下するので要注意。
コストパフォーマンス(10点) 7 1200円とお安くなっており、付属品も豊富なので、多少型が古くても何か許せる。
満足度(20点) 16 替えの手首があって、ボールジョイントでお値段据え置きならば文句なしの20点。
可動の不足は改造でフォロー!と、まあそこは考慮に入れてませんが。
2ndかエクステンデッド版を待ち望んでいます。
合計(100点) 59点 60点
 旧ザクは手を入れれば↓の写真の右側まで動くようになるので、是非試してみてください。




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