なんでもレビュー

AMX-004 QUBELEY
キュベレイ

定価1500円、2002年7月発売
(名前をクリックでAmazonの通販ページへ)

 「機動戦士Zガンダム」および「機動戦士ガンダムZZ」に登場する、アクシズ(第一次ネオジオン)を率いるハマーン・カーンの専用機です。
 「ファイブスター物語」の作者で、「重戦機エルガイム」、「ブレンパワード」のメカデザインの永野護が手がけた、彼を代表するデザインでも有名。
 「機動戦士ガンダム」の終盤で登場したララァ・スン専用MAエルメスの後継機で、「2LMES」というエルメス後継機をあらわす刻印が入ることもある。(このMIAにも左肩の後ろにしっかり入っている)

 このキュベレイ、前評判が結構悪く、買うのもちょっと迷っていたんですが買って正解。久しぶりに予想を上回る出来のMIAでした。
 とにかくフォルムが美しい。
 格好良いとかじゃなく、美しい。ビバ・キュベレイって気分です。
 今回のレビューは文章よりも画像をメインに進めていきたいと思います。

 とりあえず、羽(フレキシブルバインダー)を広げたポーズを撮ってみた。
 ↓横から↓


 ↓前から↓

 ちょっと、腰アーマーが上半身と干渉してズレてますが、これは私が直し忘れてただけで、このポーズをとってもまっすぐな状態でいけます。
 文字が入ってるほうの写真の、脛の部分を見ていただいたらわかるかもしれませんが、このキュベレイの色は白じゃありません。写真には写りにくいけどパールホワイトです。
 商品内容は、キュベレイ本体・ビームサーベル二本・ファンネル十基・握り拳二つ・平手二つ・ビームサーベル用握り手二つ。
 劇場版よりも前に発売されたため、劇場版で追加された大型ビームサーベルは付属しません。TV版の設定です。

 ビームサーベルはこんな感じ↓

 ビーム部が思ったより長くて格好良いです。サーベル本体は設定どおりかなり小さくて、手の中に隠れるほど。
 ファンネルも↓のとおり、しっかり付いてきます。一応全部取り外し可能(というか、自分で最初にとりつける)。


 このファンネルが意外と曲者で、付けにくく外しやすいので、紛失したり付けられなくなったりするかもしれません。
 また、手首も良い出来なんですが、外しにくいので交換が大変。
 思いつく欠点といえばその二つと……最大の欠点である重心ですね。
 こんなフォルムをしているせいか、キュベレイは後ろに重心がかかりがちです。なので、少し前傾にしないと倒れやすい。ファンネルの発射体制をとる時は特にそうで、いつもは下に重心がかかっているファンネルポッドが、後ろの重心に変更されるため、かなりこけやすくなります。ファンネルを撃つたびにこけてたら格好悪いッスね。
 でも、それを補って余りあるほどフォルムは良い。


 可動部もかなり多く、ファンネルポッドやフレキシブルバインダーを含めると計39箇所。でも可動範囲は微妙。
 首は三重関節になっており、左右に首を振るための関節と、上下の関節、後は飛行姿勢をとるための関節で構成されています。


 細部ディティールも良好。劇中の飛行姿勢が取れないのは残念ですが、↑で我慢してください。

 2002年の上半期に発売されたMIAの中では良い出来ですが、やはりバランスが悪いのが気になります。
 フォルムとしてはかなりの完成度を誇っていますが、接地性があまりにも低いためすぐコケます。
 アクションフィギュアとして普通に単体で飾るのであればそこそこ満足できますが、Zガンダムなどと絡ませたいと思ってる人は要注意。格好良く自立するアクションポーズがかなり限定されます。

評価箇所(最大点数) 点数 理由
可動(20点) 12 腕の二重関節はない、太ももの可動軸もない、膝の二重関節もない。
今のレベルから見ると基本となっている関節機構が搭載されていない。
にも関わらず、肩の付け根が可動したり、首が三重関節だったりと、妙な所が凄く動く。
言い換えると、1行目で述べた関節を搭載すれば可動は完璧に近づく。
付属品(10点) 6 映画版での追加武装は発売当初は存在しなかったので仕方がない。
それ以外は、手首の種類や、後はファンネル射出を再現するパーツやスタンドが欲しかった。
プロポーション(20点) 18 このサイズも悪くはないが、フレキシブルバインダーがもう少し大きい方が劇中に近い。
細部ディティール(10点) 10 2LMESの刻印を始め、とにかく細かなところが凝っている。上品なパールホワイトも良。
関節保持力(10点) 5 上半身は良好だが、下半身はゆるい。
コストパフォーマンス(10点) 7 成型色や細かなディティール、可動箇所の多さなどを考えると充分1500円の価値はある。
満足度(20点) 11 ザク(2nd)が出る以前のMIAなので、二重関節等は搭載されていない。
キュベレイ独自の関節を無視して、肩、腕、太もも、膝、足首などを評価すると、その評価は低い。
重心の悪さと接地性の悪さがなければもっと評価は高くなっている。スタンドなどで飾ることをおすすめする。
合計(100点) 69点



      

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