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なんでもレビュー

MS-07B3 GOFU CUSTOM
グフカスタム

定価1200円、2003年6月発売(2006年12月新パッケージで再販)
(名前をクリックでAmazonの通販ページへ)

 OVA「機動戦士ガンダム第08MS小隊」より、ライバル機であるグフカスタムです。
 作中ではノリス・パッカード大佐の乗機として凄まじい戦いぶりを見せます。いや〜仁王立ちさせるときまる機体ですね。
 右手のヒートロッドは写真を撮った当時は08MS小隊を見ていなかったため、グフの物と同じような物だと思っていたからああいう持たせかたをしていますが、作中ではグフのような巻き付ける使い方ではなく真っ直ぐ打ち出してフックで相手に取り付けるという使い方をしていました。


 前後横の画像。
 肘と膝は単関節で二重構造にはなっていません。
 写真で『撮ったけどミスってたので廃棄した』ものがあるんで、ここでついでに説明すると、肩アーマーは肩の外側を軸にして外側に跳ね上がります。と言っても大して動きませんが。よく見ると後ろからの画像の両肩アーマーが微妙に角度違いますね、アレです。
 肩や足、胸などにマーキングがほどこしてあり、スミ入れも控えめでいい感じです。


 付属武器はガトリングシールド、シールド、ヒートサーベル、3連装35mmガトリング砲、ヒートロッド(フック開)、ヒートロッド(フック閉)です。このほかに武器を持つためのにぎり手が二つ付きます。


 肩と腕の可動範囲はこの程度。
 腕は丁度90まで曲がりますが、肩は全然上がりません。二の腕に回転軸があるのが救いかな?
 手首はザク2nd以前のタイプで、ボールジョイントじゃないために立体的な動きはせず、回転するだけです。
 ぶっちゃけると、不満です。


 両腕はこんな感じ。左右で形状が違います。
 ここでは左腕の矢印がさしているくぼみを覚えておいてください。


 くぼみの説明の前に、右腕の説明。
 ヒートロッドを射出する箇所は、取り外すことによりヒートロッドと交換が可能です。


 先ほどの紫色の矢印と、この画像の紫色の矢印が対応しています。
 あの溝にはめ込むわけですね。シールドは解りにくいですが黄色の矢印の部分がボールジョイントになっているので、かなり立体的に動きます。


 ということで、腕に武器をつけてみました。
 ヒートロッドはビニールチューブ製で、柔らかいとも硬いともいえない中途半端な強度。
 3連装35mmガトリング砲は腕にきっちりはめ込むのが重要。ちゃんとはめたら元祖グフを連想させるあたり、結構考えられたデザインだなぁと思います。


 ガトリング砲はガトリングシールドと接続可能。というよりも、ガトリング砲がないとガトリングシールドが装備できません。
 また、ガトリングシールドにはヒートサーベルが収納可能です。


 ちょっと無茶した抜剣ポーズ。
 つくづく格好いいデザインです。しかし、このポーズから自然に剣を抜くことは不可能です。ホントに関節の可動範囲が狭いんだよなぁ……。


 ガトリングシールドは結構な重さになるんだけども、バランスこそ崩れるものの腕がへたれる事はありません。
 関節強度はかなり気合はいってます。


 さて、総合的に見ていきましょう。
 上の写真で雰囲気が伝わったらいいなぁと思いますが、やはりかなり格好いい機体なのは確か。
 しかし可動範囲がまずい。いや、可動範囲だけまずい。
 腕は90度まで、これはザク2ndが180度近い可動を持っていた事を考えると不満です。回転軸はいいとしても、肩もまったく上がりません。
 首は左右に回転する程度と思ったほうがいいでしょう。上下への表情付けはまずムリと考えた方が無難です。
 腰はグフ系統じゃしょうがないのかもしれませんが、動かしたら動力パイプが取れます。パイプが腰前面の中央部とから背中へと繋がっているために、可動を阻害しています。
 足は……何年前の水準なんだというほど、まったく動きません。太ももは腰アーマーに阻害されてまったく上がらないと考えていいです。アーマーに切れ込みが入っているため、多少は上がるようになってますが、スズメの涙ですね。膝は背中側へ90度ほど可動するものの、やはりザク2ndが120度ほどの可動だった事を考えると……。足首は動くように見えて、地面においてみるとまったくバランスが取れないという不思議なもの。接地性は悪いですね。一応、腰パーツがゆがむ覚悟だと片膝立ちは出来ます。
 付属品はほぼ完璧といいたいんですが、ヒートロッドの素材や、ガトリングシールドと3連装ガトリングを接続するパーツが強度的に着脱を繰り返しているともげそうという点が怖い。
 手首にはヒートサーベルを保持しやすいように、手のひらに支点が作られてはいますが、手首の関節自体が古いタイプなので……。
 つうかね、海外先行で出すのが悪い。
 08小隊は、日本では陸戦ガンダムとガンダムEz8しか発売されず、海外では陸戦ジムにジムスナイパーにジム頭にグフカスタムにと充実。バトルダメージ版まで出している。それを発売から一年以上優に経過してから、まったく同じ金型で色だけちょっと変えて新発売とか言っても、すでに時代遅れなレベル。
 海外版だとドダイIIが付いていたのに、日本ではグフカスだけ。何か追加要素でもあるのかと思いきやない。日本のユーザーにケンカ売っとんのかバンダイ。
 つまりは、
「海外で先に出したはいいけど、日本で出すのを先延ばしにしてた結果、技術が革新的に進んだザク2ndが出ちゃって、ユーザーが求める水準が上がったのに改善努力をしなかった」って事なんだけどさ。コレが2年前の時点で出たらそりゃあ高得点だったと思うし、1年前に出てもかなり好意的だったと思うけど、今更こんな古い金型で出されても……。
 しかもこのグフカスタムは作中でのイメージが良く、インパクトも強いため、ユーザー側としては「単なる機体」ではなく「専用機」というクオリティーを要求すると思うんですよね。ついでに言うと、グフはザクと違って地上での格闘戦を想定した機体、その中でもグフカスタムはやっぱり“カスタム”なわけですよ。ザクよりも格闘能力を特化した機体をさらに改良した機体のはずなのに、ザク2ndよりも圧倒的に見劣りする箇所が多い。どないやねん。
 まあアレだ、
ザク2ndで一度改善されたユーザー側の不満点が帰ってきたという不思議な商品なので、それでも良いと言う人だけ買いましょう。
 フォローするなら、プロポーションと関節強度だけは大したもんだから。

評価箇所(最大点数) 点数 理由
可動(20点) 7 旧ザクと大差が無い。より動く箇所もあれば動かない所もある。
付属品(10点) 7 ガトリング砲やガトリングシールドは格好良い。しかしヒートロッドが微妙。
プロポーション(20点) 17 元のデザインもあってかデザインは格好良い。
細部ディティール(10点) 7 可もなく不可もない。
関節保持力(10点) 8 良好。ガトリングシールドを構えても大丈夫なのはありがたい。
コストパフォーマンス(10点) 7 どうしても価格帯や可動域から旧ザクとの比較になる。
こんなものかと納得できるレベルではあるが、微妙なラインではある。
満足度(20点) 7 プロポーションの良さで随分マシだが、あまりにも動かない。
発売時期からすると有り得ない動かない。
海外版よりはるかに遅く、しかも向こうに付属したものがつかない。
作中イメージも機体設定も守れていないのは致命的。
合計(100点) 60点



      

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