なんでもレビュー

RX-78-2 GUNDAM
ガンダム

定価1000円、1999年6月発売

 MIAの第一弾、ガンダムです。
 MIA最初期に発売されたため、今見たらアホみたいな出来です。…………というよりも、発売当初からアホみたいな出来でした。
 全ラインナップ中、おそらく一番出来が悪いMIAではないでしょうか? 可動面ではズゴックやゾックと同レベル、設定の点を考えるとそれ以下かもしれません。
 このレビューは、後に発売となったセカンドバージョンとの比較用もしているので、かなり否定的な書き方となってしまいます。


 顔のアップとバックパック。
 このバージョンのガンダムは、マスターグレードプラモデルのガンダムをベースにデザインされています。
 そのため、モールド(溝)のデザインなどもマスターグレードに準じて作ってあります。
 顔のデザインで言えば、こちらのバージョンの方がアニメに近いかな?
 バックパックはブースターが縦に可動します。ビームサーベルは二本ささっていますが、抜けません。


 手足の可動範囲。
 両方とも90度近く曲がります。手首は横への回転だけします。取り外し可能。
 太ももの付け根や肩の付け根がかなり外れやすくなっているため、ポーズを付けさせてる途中でストレスを感じるかもしれません。ぽろぽろ取れます。


 腰は、一つのパーツだけで構成されているため、可動などは一切ありません。
 太ももを付ける腰フレームの上にコレをかぶせます。


 新旧バージョンの比較。
 左がこの製品、右がセカンドバージョンです。
 デザイン的にはやはりこの旧バージョンの方がアニメ寄りかな?
 全体的に丸みを帯びているのも特徴的。エッジが効いてないだけという説も。
 旧バージョンはあまりにも関節が取れやすい、可動範囲が狭い、スミ入れが濃く太く鬱陶しいなどが相まって、確実に客を減らしていると思います。コレを第一弾に持ってきてしまったのは……バンダイ的にもイタイだろうなぁ。
 あ、写真には出てきませんが、付属品は結構な量です。
 バズーカー・ビームライフル・ビームサーベル二本・ビームジャベリンが付属。出来は……まあ、一番最初のMIAだし、1000円だしということで。

 また、ラルク・アン・シエルのtetsuがデザインしたカラーリングのバージョンも存在します。値段は確か倍だったと思いますが……あまりいらないかと。なんせ元がこのガンダムなので、マーキングや少し違ったカラーリングを活かしきれません。そっちはラルクのファンだという人だけどうぞ。

 点数の詳細は、主役機であるというのと、設定面の両方から考えて、厳し目につけます。


評価箇所(最大点数) 点数 理由
可動(20点) 2 最初のMIAということもあり、あまりにも動かなさすぎる。
太ももがアーマーに阻害されるのは特に厳しい。
付属品(10点) 3 数は中々のものだが、出来が悪い。
ハンマーがないのは鎖を作る技術力が無かったからか。
プロポーション(20点) 3 フォルム自体はMGベースで嫌いではない。
しかし全体的に大味すぎて鑑賞にも堪えない。
細部ディティール(10点) 1 努力の影はそこかしこに見えるが、スミ入れが雑すぎて台無し。
関節保持力(10点) 1 腕が取れる。よく取れる。足も取れるし腕も下がる。
コストパフォーマンス(10点) 7 1000円だしなぁと甘くなってしまう。安い店だと700円ぐらい。
満足度(20点) 5 やっぱり値段が安いのと、最初期ということで。
「まあ仕方ないか」という妥協的な満足度。
合計(100点) 22点




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