なんでもレビュー

YMS-15 GYAN
ギャン

定価1200円、2002年2月発売
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 TV版「機動戦士ガンダム」より、マ・クベ大佐の乗機ギャンです。
 ゲルググとギャンのどちらを次期量産計画の主軸にするかという競争が行われた結果、ゲルググに決まったため、ギャンはこの試作機を表す「Y」が付いたままのYMS-15となったわけです。
 原作では一機のみしか登場せず、マ・クベ大佐が一人で頑張ってました。
 武士をイメージしたゲルググとは違い、こちらは騎士をイメージしているため、全体的なフォルムが騎士っぽいです。


 シールドは意外と凝っていて、塗り分けやジオンの紋章などもしっかりしています。


 全体図。
 腕も膝も二重関節ではないので、たいして動かないんですが、それでも充分と思えるほど、他の箇所が動きます。また、スカート部が分厚く作ってあるため、重厚な雰囲気になっています。


 足は結構開脚できます。
 盾の裏も良く作ってあり、手で持つためのパーツとシールドが別パーツなので、シールドは回転します。首も結構動くので、首を傾げたり、上を見上げたり、俯いたりと様々なポーズがとれます。


 バックパックは軽く前後に動きますが、回転するので上の写真のような位置に出来ます。原作の設定でそんなのが有るかどうかは別として。


 このギャン、さすが騎士、いさぎよいです。付属武器がサーベルとシールドしかありません。
 付属品はその二つだけです。
 でも、それで充分。付属品にお金がかかっていないぶん、本体が良質です。


 カプコンのゲーム「機動戦士ガンダム 連邦VSジオン」に出てきたギャンのようなポーズも取れます。
 かなり不安定に見えるポーズをとらせても、ちゃんと安定してくれます。関節も適度に強く、足首や太ももの可動範囲が広いので、接地性は抜群です。


 捻りを加えたポーズでも平気。しっかり地面に立って、バランスも崩れません。

 総合的に見たら、武器が少なく、また、今の技術からすれば物足りない部分が多いのですが(手首や肘・膝の可動範囲が……)、それさえ気にしなけりゃかなり上質の逸品。
 ガンダムセカンドや、ザクセカンドを別にすれば、2002年12月初旬の時点では最上級の出来だと思います。
 ギャンに思い入れのある方は是非。迷ってる方も是非。興味ない人でもちょっと興味を持って買ってみてください。

 点数の詳細は『上半身可動:7、下半身可動:7、付属品:5
(数は少ないが、設定を考えるとほぼ完璧)、細部ディティール:7、プロポーション:9、関節保持力:7、コストパフォーマンス:7、満足度:9』
評価箇所(最大点数) 点数 理由
可動(20点) 11 初期型MIAの最終盤に出ただけはあって、かなり可動は頑張っている。
関節などは旧来の方式のままで、可動域と接地性を高めているといった印象。
付属品(10点) 5 武装は少ないが仕方がない。持ち手のバリエーションさえあればなと惜しくなる。
シールドの出来は良いので評価を高くしたいのだが、握り拳さえつかないのは減点。勿体ない。
プロポーション(20点) 12 初期型ゆえのオモチャっぽさが漂うのは残念だが、悪くはない。
細部ディティール(10点) 5 スミ入れが目立つ上に、途中で切れていたりしてよく解らない。シールドだけ世代が違うほど細かい。
関節保持力(10点) 7 弱くなる要素がほとんど無いのもあって、中々良好。
コストパフォーマンス(10点) 7 1200円のMIAとしては付属品が少ないが、かなり動くので割高感はない。
満足度(20点) 16 替え手首もなければ付属品も少なく、関節も旧世代の古い物。
なのになぜか満足できてしまう不思議な品です。
接地性が良く、単一の関節にしては良く動くのも良い。改造出来る人ならば改造してみるのも良いでしょう。
合計(100点) 63点



  

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