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なんでもレビュー
GN-005 GUNDAM VIRTUE ガンダムヴァーチェ 定価3150円(税込み)、2007年12月発売 (名前をクリックでAmazonの通販ページへ。ほとんどのMIAは約二割引) |
![]() 「機動戦士ガンダム00」より、ティエリア・アーデが駆る重武装MS、ガンダムヴァーチェです。 機体コンセプトが移動要塞というだけあって、劇中でも敵の攻撃をことごとく弾いて、強力な砲撃で一気に本陣を潰すというシーンが多かった機体です。その強さたるや、監督が「ヴァーチェ1機ありゃいいんじゃないか……」と思わず呟いたほどw TV放映前の機体発表時には散々メタボガンダムと言われましたが、序盤のうちに「実は中の人がいる」というのが判明。 GN-001が近接戦闘型のエクシア、GN-002が狙撃特化型のデュナメス、GN-003が可変型のキュリオス、そしてGN-005が重武装型のヴァーチェと型番GN-004が抜けていたのですが、ヴァーチェの中の人こそがGN-004ガンダムナドレなのです。 でも、MIAには中の人などいない! HCM-proのヴァーチェは定価3,990円でヴァーチェの装甲を外すとナドレになるというギミックがついていたため、このMIAのヴァーチェも定価3150円なんだから同じギミックがあるに違いないと思いきや、まさかのヴァーチェ単体でした。それが判明した瞬間思わず「高っ!」と……w ![]() ![]() ![]() 前横後 さすがにメタボの異名を持つガンダム、かなり画像小さめにしたのに横一列に並んでくれなかったので、更に小さくしました。 他の3機が細いだけに、余計に太く見えますね。 パイロットもといガンダムマイスターはティエリア・アーデ。どう見ても美少女ですが、男です。一人称は「俺」ですが、素では「私」、一度かなり落ち込んだときには「俺は……僕は……私は……」という一人称三段活用をしたことも。 かなり謎の多い人物で、どうも普通の人間ではないような描写もありましたが、1期終了までに全貌が明かされることはありませんでした。 主人公達の属する私設武装集団「ソレスタル・ビーイング」の行動を決め指令を送る量子コンピューター「ヴェーダ」に直接アクセスする権限と能力を持っており、最高レベルであったLv7の領域までのアクセス権限を持つなど、他のマイスターや作戦を決める戦術予報士(いわゆるガンダムにおける「艦長」職)とは一線を画した特別な存在でした。 ![]() ヴァーチェ最終出撃。ファーストガンダムの最終出撃のように、本来1つしか装備出来ないバズーカを2門装備しての出撃でした。 仲間との調和が余り取れていなかったガンダムマイスターの中でも、ヴェーダの計画と指令にこだわるあまりにまったく融通が利かず、命令違反をしようものなら仲間でも殺そうとするほどの「仲間意識の無さ」が目立ったティエリアも、19話「絆」以降は次第に変わっていきました。そして仲間が自分のミスで負傷した直後の23話、仲間の分までという気合いを初めて見せたのがこの最終出撃。第一期全25話の中でも、ヴァーチェの登場は23話までです。 上半身の可動範囲。 ![]() 腕の可動域はこの程度。 かなり残念な事になってます。 肘周りはヴァーチェに求められる以上に動きますが、バズーカの片手保持のために二重ではなく単関節で固くして欲しかったと思ってしまい、肩は逆にもっと動いてくれよと思ってしまいます。 もっと肩上がるだろうとお思いの貴方、その通り。しかし―― ![]() これより上げるとアンテナが曲がるのよ。 アンテナは固定なので、肩の関節を限界まで引き出してからおっかなびっくり肩を上げていくと、この画像と先ほどの画像の中間ぐらいまでには上がります。 アンテナを切除して、真鍮線を仕込んで可動するように改造すれば楽になるかも。 ![]() 肩の関節は以前紹介したエクシアと同じタイプの機構です。 エクシアほどの恩恵を感じる事は出来ませんが、これがあることで随分と可動範囲は広くなっています。地味ですが。 ![]() 腰はまったく回りません。 これで限界です。いいんです、ヴァーチェは後ろを振り返るなんてしません。向く時は身体ごと、バズーカとキャノンごと振り返って吹っ飛ばすんです。腰の可動なんて、腰の可動なんて……もうちょっと動いて欲しいなぁ。 単軸で横にしか動かないタイプの関節だけども、横にさえほとんど動かない。フレキシブルのフの字もありません。 3150円もするのにコレかと思ってしまうのも仕方のない事です。せめて二重関節にでもして、前後に動かせればバズーカを構える事が出来るのにね。 まあ横への可動は実はそれほど気にならなかったのは確かです。本編でも思いっきり腰をひねるヴァーチェの映像が皆無だったからでしょう。 続いて下半身の可動へ。 ![]() 腰のサイドアーマーは、HCM-proのようにリアアーマーを軸に連結しているのではなく、ちゃんとサイドに連結するようになっています。が、その連結させるためのジョイント基盤が邪魔で、先ほどのようなお粗末な腰可動が生まれるわけです。 一応サイドアーマーもリアアーマーもボールジョイントですが、特に意味はありません。アーマー自体が分厚いからほとんど動かないw ![]() 膝周りはこんな感じ。 正座かと思いきや、足首を守るアーマーが阻害するので足首が浮きました。ちなみに、この足首のアーマーもボールジョイントですが、やっぱりまったく意味がありません。 フロントアーマーはいつものように素材の柔らかさを活かしてグニョっと押し曲げる方式です。気になる人は真鍮線でも入れて軸可動に改造しましょう。ヴァーチェは各パーツが分厚いので、その辺の改造はしやすいです。 膝は二重関節の受けにボールジョイントを使っているので存外に動きます。 ![]() 足首はエクシアと同じくブロック機構です。 ![]() おかげで結構な接地性。これがヴァーチェの開脚限界でもあります。 ![]() 付属品。 ビームサーベルの刃は長短二種類ありますが、どうもMIAのガンダムシリーズは、ビームサーベルの刃と手首は共通のようです。恐らくこの短いのはエクシアのビームダガーの流用ですが、ヴァーチェがそのような装備で戦うシーンはありません。でもつかないよりは付いた方がポーズの幅が広がって良いよね。 中央上部のがGNキャノン(展開状態)です。収納状態の砲身と差し替えで表現します。手首の下のはビームサーベルの柄。その左横はGNドライヴとコックピットを守る装甲を展開した状態です。GNバズーカを両手持ちする際にはこれでこちらも差し替えで表現しますが、GNドライヴが無塗装なのはただの手抜きですね。定価1995円である海洋堂のリボルテックが1mm程度の細い溝にグラデーション塗装をしているというのに、定価3150円のヴァーチェが1cmもある箇所に塗装できないというのはどういうことか。まあそれは総評に回すとしてここでは矛を収めましょう。 ![]() ビームサーベルの柄は膝に収納可能。収納していても可動には影響しません。影響0ではないけど1未満といった所。 ![]() GNキャノンは3つの可動箇所があります。 1つ目は単軸接続によるロール可動のみ。2で更に単軸のロール可動。3はボールジョイントなので、フレキシブルに動きます。保持力は上々。 ![]() GNキャノンと脛のハッチを展開させる事で、GN粒子放出状態を再現。内部は黄色で塗装されています。塗装精度はちと微妙。 ただ、GNキャノンのハッチが展開状態で固定しづらいという個体差の問題もあります。 箱の外からでは解らないので、買ってみて初めてわかるので、もし固定できない製品を買っちゃった人はバンダイにTELかメールで相談してください。 ヴァーチェはこのハッチ展開状態から大量のGN粒子を放出し(GN粒子等の説明はエクシアのレビュー参照)、GNフィールドと呼ばれる強力なバリアを展開します。 キュリオスが変形して大気圏に突入するのに対して、ヴァーチェはこのGNフィールドによるバリアのみで単機での大気圏突入を可能とするほど。劇中でも敵の攻撃をことごとく防ぐ活躍を見せました。 ![]() GNバズーカ両手持ち+GNキャノン。 この状態ではGN粒子を放出できない――というか圧縮してビームとして打ち出しているので、防御力は格段に低下しますが、攻撃力は一撃で基地を使用不能に追い込むまでに上昇します。 ![]() ![]() GNバズーカのグリップ。前方を軸にして可動。 接続部があまり太くない上に、前方についているので付けるのも外すのも一苦労。 というか、買った時すでに折れてましたw 実は私の買ったヴァーチェは大外れの個体だったのです。両肘、両膝の関節がゆるくてぷらぷら、右GNキャノンのハッチがゆるゆる、胸パーツもぽろぽろ落ちた擬音祭りのシメはGNバズーカのグリップ(2個組)の1つが折れていたという見事なトドメw 買ったその晩にバンダイのWebサイトから修理かパーツ購入か、どうすりゃいいのかというメールを送ったところ、翌日すぐに「まず不具合箇所のパーツを先に送るから、都合の良いときに不具合があった箇所を着払いで送り返して欲しい」との連絡が。噂に聞いたバンダイのお詫びハンカチを頂きました。着払いの送り状もあらかじめ全箇所記入済み(私の住所と名前も)という完璧な対応でした。 パーツにしても、GNキャノンは先ほどの写真の関節2より先をまるまる(しかも左右)、GNバズーカは1門まるまる送ってきてくれました。 唯一完璧じゃなかったのは、送ってきてくれたパーツにも不具合があった所でしょうか。 ……あれ? 右GNキャノンは今度は関節2がゆるく、GNバズーカはやっぱりグリップ(2個組)の1つが折れてました。なんでやねんw とりあえずバズーカ2門構えとか出来たので、後は壊れてたパーツの返送ですね。当初の予定より送るパーツ増えましたが。 GNキャノンの関節がゆるい不具合は、ハッチが固定できないのと比べると我慢可能な範囲だし、接着剤とかで関節を太らせれば対処出来るので我慢しようかと。 バズーカのグリップも2個送り返しますが、残った2個が壊れた際は諦めて押し入れで眠って貰うか、真鍮線で修理するか考えましょう。 ともあれ、2個付いているグリップパーツを片手持ち時は本体に、両手持ち時は両サイドのグリップジョイントパーツに接続します。 また、グリップジョイントパーツは取り外し可能で、劇中のスライドを差し替えで再現します。 片手持ち時はジョイントを後方に、両手持ち時は前方に差し替えるんですが……どうも最初っから前方に付けた状態で出荷してるようでして、全部写真撮ってから片手持ちの場合はジョイントが後ろじゃないといけないことに気付きました。 ![]() ダブルGNバズーカ! 使用したのは僅か2回! 第1期00は、序盤は圧倒的な性能差を持った主人公陣営が世界を掻き回すんですが、後半からは200年先を行っていた技術レベル差をある理由から埋められてしまい、エースパイロット部隊による壊滅作戦で一気に劣勢に立たされます。GNキャノンx2+GNバズーカx1で敵を蹂躙できていたのも、もはや過去の話、ヴァーチェ最終出撃の23話ではGNバズーカを1門増やしても劣勢を覆すには至りませんでした。 ![]() GNバズーカバーストモードへの道。 砲身の下半分を外し、砲門に収納されていた砲身を外して先端部分に差し替えることで伸縮ギミックを再現。 片手持ち時は1と2にグリップジョイントパーツを付けていますが、両手持ち及びバーストモードでは2と3に付け替えます。 ![]() GNバズーカバーストモード完成。 砲身を伸ばした後は、下半分を接続し直して、斜め下にスライドさせるとバーストモードになります。 ![]() ![]() ![]() 胸パーツを外して、展開状態の胸パーツと差し替えます。 この展開状態の所にGNバズーカを差し込むことで、両手と胸での三点保持になり、重いバズーカを構えても関節に負担がかかり……低減されています。 先述の通り、私の買ったヴァーチェは胸パーツがぽろぽろ落ちるので、胸で保持しようにもすぐ外れるので効果の実感が薄かったです。無いよりは全然いいんだけどね。これまた接着剤などで接続部を太らせるか、もしくは両面テープを使って強化した方がいいですね。 ![]() 第15話「折れた翼」より、バーストモード。確かバーストモードを使ったのってこの回だけだと思うんですが、他にあったかな? ハッチを閉じていることからもわかるように、バーストモードを使うときにはGNフィールドを張る余裕が無いようです。フィールドに回すGN粒子まで使っての一撃なのでしょう。劇中でもタクラマカン砂漠での大規模な罠から脱出する際に撃ちましたが、その射程距離とビーム直系は優にガンダムが隠れられる大きさの、果ての見えない塹壕を作るほど。 しかし一度撃つとしばらくは粒子のチャージに時間が掛かり、GNフィールドも張れなくなるためエクシアに守って貰う形でチャージしていたシーンが印象的です。 最大出力で撃っている描写は15話の初撃のみなのもうなずけます。 ![]() ![]() サイズ比較。 左の写真が、エクシア・ヴァーチェ・缶コーヒーの比較です。右がMIAとHCM-proの比較。 横幅はGNキャノンを含めると缶コーヒー1.8本ぐらいです。 HCM-proのは、自分で買ったのが届くまでの間に人から貰ったので、ヴァーチェ状態とナドレ状態両方で比較出来ましたw MIAもナドレ出ないかなぁ。まあ出たとしても2000円とか言われたら微妙ですが。 ・総評 やはり割高感が否めない。 3150円ともなると、生半可なプラモデルより圧倒的に高い。 プラスティックも価格上がってるわけだし、玩具は全体的に材料費が上がっていると考えても、MGのガンダムF91(ハリー専用機)と同じ値段というのはちょっと……。 MIAの塗装精度の劣化と、市場に出回る製品の品質(雑誌やサイトにある物との品質格差)の劣化を考えると、とてもじゃないがMGプラモデルと同クラスの価格は釣り合わない。最近のプラモはMGに限らず値段が上がっているが、それ以上に品質も上がっているのは企業努力のたまものだろう。 それに引き替えこちらは、GNバズーカのグリップスライドと砲身スライドのギミックを差し替えにしたにもかかわらず、砲門内部が無塗装だったり、展開時のGNドライヴが無塗装なのは手抜きでしかない。 エクシアと同じように肩と足首の関節を数パーツで構成されたブロック関節にして、各部パーツをボールジョイントで接続、足も一応中空にして軽量化をするという工夫がされているのだが、効果的かと言うと「そりゃあった方が良いんだけども……」という程度。 企業努力はしているが、少し空回りしてしまった印象を受ける。 エクシアだと効果的に使えたブロック関節を、素材の分厚さなどで効果を抑制してしまっているのはどうかと。 やはり最大のネックになるのは重ねて言うが値段だ。 海洋堂のリボルテックに比べて「大企業のバンダイナムコ」が「ガンダム」という最強ブランドを「全国ネットでTV放映中」に「クリスマス前に」発売したのだから、もっと何とかなっただろうと思わずにはいられない。 メカ物の完成品アクションフィギュア市場は、かつてはMIAの独壇場だったが現在では海洋堂のリボルテックが台頭してきており、同じ「ガンダム」という大きな市場でも、今まではあまり動かないために棲み分けられていたGFFが動くようになってきたし、HCM-proの躍進もいちじるしい。 MIAヴァーチェも従来のMIAという区分で見ると決して悪い出来ではなく、むしろ満足出来るレベルでさえあるのだが、「飾ったときのクオリティとしてのプラモデルとGFF」、「完成品アクションフィギュアとしてのHCM-proとリボルテック」という比較対象が強すぎる。 ほぼ同時期に出たHCM-proのヴァーチェと値段の差が840円で、あちらはナドレへの装甲パージギミックやGNバズーカとGNキャノンの砲身伸縮ギミックやグリップスライドギミックがついている事を考えると、値段についての擁護は難しい。 ヴァーチェ状態だけで比較した場合、HCM-proに勝っていると断言出来るのは、足の開脚限界と接地性、後は重さぐらいのものだろう。他は一長一短。 個人的な好みではサイズが丁度良いというものがあるが、これは本当に個人差があるから意味がない。 ……おかしい、気に入っているのに苦言しか出てこない。やはり値段が気にくわないのがここに来て噴出したのだろうw 画像枚数30枚、画像容量1.7Mという、サーバー容量100Mで載せるには無茶な枚数のレビューを行っているあたり、やっぱり気に入っている。 改造のしがいがあるが、生半可な改造ではGNバズーカをくりぬいてなお片手持ちは難しいのは挙げておく。 接着剤による関節の軸を太らせる補強は必須と考えて良い。完成品だが、一手間加える必要がある。 関節の強化、軽量化、簡単な可動範囲の改造が出来るのならば、HCM-proを越える満足感が得られるかも知れない。
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