なんでもレビュー
MSN-100 HYAKUSHIKI 百式 (EMIA版) 定価2100円(税込み)、2006年10月発売 (名前をクリックでAmazonの通販ページへ) |
![]() 劇場版「機動戦士Ζガンダム」より、クワトロ・バジーナ大尉ことシャア・アズナブル大佐のMS、百式がEMIAで再登場。 TV版「機動戦士Ζガンダム」や「機動戦士ガンダムΖΖ」にも登場する機体ですが、付属品を見る限りでは映画版準拠になっています。 黄金に輝くMSは一見異様な兵器ですが、クワトロ(シャア)の卓越した操縦技術と、百式の持つ高機動性が組み合わさって、脅威の戦闘能力を発揮しました(ZZでビーチャが乗っていても平気だったのは気にしない方向で)。 「ファイブスター物語」、「重戦機エルガイム」の永野護が初期デザインを手がけ、藤田一己が完成させた機体で、Zの設定でもM・ナガノ博士が作ったMSとなっています。FSSのファンとしても、ナイト・オブ・ゴールド誕生の系譜として注目の一品(クワトロの百式と最終決戦をする相手が、永野護デザインの傑作、ハマーンのキュベレイだというのも面白い)。 EMIA版百式では、黄金の装甲を金色の塗装で表現しています。塗料の粒子がちょっと粗めなんだけども、下手なメッキよりも美しく輝く金色は、全塗装フィギュアの真髄とも言うべき見事な発色になっています。 ![]() ![]() ![]() 前横後から。 きちんと塗り分けがされており、細かいモールドも塗料で埋まるということはありませんでした。 バックパックとフレキシブル・バインダーが大きいのと、カカトの形状が独特なのとで、直立不動の状態で立たせるのが案外難しいです。その代わり、動きのあるポーズの重心は取らせやすく、この写真を撮るまで直立不動が難しいということに気付きませんでした。 ![]() 直立じゃなかったら平気。 少々角度的に解りにくいかも知れませんが、蹴り上げている足はスネから爪先までが一直線になっています。詳しくは後述。 ![]() 付属品。 ビームサーベルは劇場版とTV版の色を1本ずつ付録。色が違うので二刀流は難しいですね。 クレイバズーカーとビームライフルはマガジンが着脱できます。 手は握り拳の他に、サーベル持ち手、銃器持ち手、トリモチ射出を再現する右手首、左平手が付属。 顔は通常状態の他に、ツインカメラが赤く発光した状態の物が付属します。TV版の百式の目は黒一色で、発光する時もモールス信号のような光が走るという演出だったと記憶していますが、映画版では赤いツインカメラになっており、それを再現するための頭部です。 また、コロニーレーザー内部でのvsジ・O&キュベレイで破壊された右足と右腕のダメージパーツが付属。 一番右下のはU.C.アームズギャラリーvol.3のクレイバズーカーを、フレキシブル・バインダーに取り付けるためのパーツです。 ![]() 今話題に出たフレキシブル・バインダー。ちゃんと可動します。 これをバックパックにボールジョイントで取り付けるわけです。 ![]() ![]() 右のバインダーをバックパックと連結させる隙間にクレイバズーカーを取り付けます。 左が通常のクレイバズーカー、右がU.C.アームズギャラリーのクレイバズーカー。大きさも色も違います。 通常のクレイバズーカーも悪い出来ではないのですが、この取り付け部分だけがプラになっており、色的にも造形的にも浮いています。 続いて可動編。 ![]() 意図せずして種っぽいポーズになってしまったけど気にしない。ガンダムSEEDにも金ピカのMSが何機かありますが、これが本家本元。SEEDのようにビームをはじき返すのではなく、耐ビームコーティングを持っているのに避けまくるというのが格好良いんです。右手右足を失った状態でも、キュベレイのファンネルだって全弾回避ですよ。……よくよく考えると物凄いな。 ![]() 首はEMIA恒例となった顔・首・胸をそれぞれボールジョイントで繋ぐ3パーツ構成です。 ![]() 首の付け根側がボールジョイントになっています。可動範囲は充分。 肩はこうしてみると前後のスウィング機構だけで、EMIAガンダムにあった上方向への跳ね上げが無いように見えますが―― ![]() 一応あった。肩アーマーも跳ね上げ式で動きを阻害しないようになっているものの、構造上ガンダムのように真上に腕を上げることは出来ません。大体150〜160度ぐらいまでが、"肩を気を付けの状態から腕を横に上げられる最大角度"だと思って下さい。 ![]() なにげに、手だけではなく手首も別パーツ。 凄い地味だし、意味が無さそうなんだけども、有ると無いとじゃちょっと違う。 こういう細かい配慮は良いですね。 ![]() ![]() 胴体は胸・胴・腰の3パーツをボールジョイントで連結する方式。こちらはEMIAガンダムとは違い、しっかりと前後左右に動くので、ポーズの幅がかなり向上します。 腰アーマーは、サイドはボールジョイントで取り付けるタイプですが、前は従来通りの"素材が柔らかいから無理矢理曲げてね方式"になってます。なので、曲がるには曲がるけど、塗料がはげたり変形したりしないかという心配が……。片膝立ちとかしない限りは大丈夫だけど、ちょっと減点。 代わりに、横方向にはかなり動かせますので、先ほどの種っぽい写真のようにすれば大きいアクションでも平気です。 続いて下半身の可動。 ![]() 足はこのようなパーツ構成です。 足・足首1・足首2(取り外し不可)・スネ・膝・太もも1・太もも2と、足首の装甲・スネの装甲(取り外し不可)。 これだけのパーツ数からも分かるように、めちゃくちゃ動きます。 ![]() ![]() 膝の2重関節はもはや当たり前。足首の3重関節のおかげで、今までほとんどの製品で出来なかった足首を寝かせる動作が可能に。スネの装甲が動くおかげで、可動範囲を広く取ることに成功しています。 太ももも横ロール用の2パーツ構成になっており、これはダメージ版の太ももでも同様です。 ![]() ガンカタっぽいポーズでも大丈夫。 クレイバズーカーは先述のU.C.アームズギャラリー版ですが、その他の塗装箇所やビームライフルの塗り分けなどにも注目。細かく塗り分けられています。 このポーズはフレキシブル・バインダーで支えているように見えますが、フレキシブル・バインダーは地面に付いてはいません。この無茶なポーズで自立しています。 直立不動の写真を撮るまで、バインダーとバックパックが重いという事に気付かなかったのは、こういったポーズを決めても平気で自立するからなんですよね。 ![]() 「ええい、まだ終わらんよ!」 コロニーレーザー内部での戦いでシロッコのジ・Oとハマーンのキュベレイを相手に孤軍奮闘していたシーン。腕も足ももがれながら、まだ諦めずに活路を探すクワトロ。 TV版では「まだだ、まだ終わらんよ」という名台詞でしたが、劇場版では全セリフを取り直しているため、こちらのセリフに変わっています。 こっそり頭部をツインカメラ版に替えています。 総合評価。 EMIAの2100円という価格は高めではありますが、この塗装や足の可動機構などを考えると満足の行く値段です。 不満点としては、ビームサーベルの刃が1本ずつしかつかない事、肩の可動範囲がもう少し欲しかった事(充分動きますが、あのEMIAガンダムの後発EMIAですから)、腰アーマーの可動を無理矢理曲げる方式から、別パーツに替えて欲しかった事、バックパックとバインダーをもう少しだけ軽くして欲しかった事(といってもあまり気にならないレベルですが)、クレイバズーカーをバインダーに取り付けにくい事、このぐらいですかね。 百式の特徴的な武器であるメガバズーカーランチャーがつかないのはこの際仕方が無いでしょう。この後MIAで「メタス&メガバズーカーランチャー」が発売になりましたので、そちらも買ってねという事で。ただメタスはMIAなので、メガバズも未塗装というのが残念です。 以上のことを除くと、最高品質のMIAです。 不満点が多いように見えますが、あくまでもこのEMIAが最高品質だからこそ気になる粗という事です。 塗装が剥がれないか心配ですが、今のところはガシガシ動かしても大丈夫のようです。 MIAの特徴になっていますが武器が大きめに作られているため、ガシガシ動かしていると肩の関節に負担が掛かったのか、それとも元々弱かったのか、肩関節がヘタって来ました。もう1個買っておこうかなぁ。
![]() 注:この写真では「メタス&メガバズーカーランチャー」に付属するメガバズーカーランチャーと、「U.C.アームズギャラリーvol.3」のクレイバズーカー、バンダイプラモデル「アクションベース ブラック 1」(レビューはこちら)を2個使用しています。 アクションベースはこれ以前の写真でも使用しています(1枚目、vsキュベレイ、種っぽいポーズの3枚)。 |
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